タイトルの通り「天穂のサクナヒメ」クリアしました。非常に良いゲームでした。
「米は力だ!」のキャッチコピーの通り、強くて倒せない敵も米食って力をつければ倒せるので、アクションがそれほど得意でない私でもサクサク進めて良い塩梅でした。
ED後のスタッフロールって、個人的には退屈な時間(操作も何も出来ずに画面を眺めていることが多いので)なのですが、天穂のサクナヒメは珍しく画面をずっと眺めていられました。
なんでだろう?とふと思い返していたのですが、スタッフロール直前に
「うん、帰ろう」の一言があったからかもしれません。
サクナにとっての「我が家」は不本意な島流し先でもあるけれど、みんな(と、田んぼ)が待っている「帰る場所」でもあります。不平不満を漏らしたり、めんどくさい稲作に文句を言ったり、時には衝突しながらも、それでも帰りを待ってる人がいて、帰る場所がある。「我が家」を単なる拠点やセーブポイントにせず、プレイヤーが「帰る場所」として感情移入しやすいようにするのが非常に良くできています。
始めた頃の「我が家」は本当に「単なる寝食する場所」だったし、手間ばかりかかる割に見返りの少ない稲作は苦痛でしかありませんでした。しかしながら、毎晩みんなで揃って晩御飯を食べたり、結構な頻度で挟まれるイベントを進めていくと「我が家」にも、一緒に過ごしているみんなにも(田んぼにも)愛着が湧いてくるんですよね。
だからこそ、ストーリーの途中で我が家と田んぼがめちゃくちゃになった時は本当に悲しかったし、物語の終わりを感じさせるイベントは寂しくなったし、田植唄で最終決戦に送り出されたのにも、EDに田植唄が流れたのにも感動しました。
EDの田植唄、別れと終わりを感じさせる切なさが夕焼けの雰囲気と相まって本当に良かったです。