徹頭徹尾私の感想であり解釈です。解説じゃないよ。解釈違いだったらごめんね。
【ギンコ・ビローバ】樋口円香を引き、TrueEndのコミュまで全部読み終わった私の第一声は「重っも」でした。
その後3周ぐらいコミュを読み込んでみて、何となく、このカードの共通のテーマとして「言葉」が前提にあるんじゃないか、と思いました。
思い出アピールの「ゲン」・「［フ］ゲン」は「言」・「不言」、アイドルイベントの「囀（さえず-る）・信・噤（つぐ-む）・偽」もタイトルもしくはコミュ内容が「言葉」に関係してますし。
コミュ1「囀」
シャニPが鼻歌を歌ってお菓子を作っているところに円香が出くわすコミュ。早口で（私の妄想です。そうだといいな）言い訳を捲し立てるシャニPを円香が切り捨てるシニカルな感じのコメディ。
どちらかと言うと囀っているのはシャニP。選択肢によっては円香も鼻歌を歌うけど。
コミュ2「信」
過去に円香と同じクラスメイトだった女子高生が、本人がいるのに気付かず軽口を叩くコミュ。
あまり良い気のしない状況なだけに『車両を変えよう』と提案するシャニPを『余計な気遣い』と切って捨てるのが「らしい」なぁと思います。
その後の選択肢で、女子高生の「樋口円香が昔（アイドルになるのに）興味ない。誰彼構わず媚びるのは好きじゃない。と言っていた（意訳）」という言葉に対して円香が『あの子の嘘なので』と言ったのは嫌な気分になっているシャニPに対するフォローなのかな、と思いました。
とはいえ、円香が本当に女子高生の軽口通りに返した可能性もあるし、結局は誰の言葉を信じるかはシャニP次第なわけで、それも含めて「信」というコミュタイトルなのかもしれないですね。
コミュ3「噤」
映画の試写会に行った後、喫茶店で偶然出会った関係者に感想を述べた帰りにシャニPと話しをするコミュ。
関係者に対する「優等生的な」感想と比べると、シャニPに対して言った『……あの映画は、できればひとりで観たいものでした。感想を言葉にしなくていい時、しばらくの間、誰とも話さなくていい時に』という感想が随分と真に迫ったように感じました。
別の選択肢で『大切なものほど黙っている（秘めているの方がニュアンス的には近い？）（意訳）』と言っていたのも印象的。試写会で観た映画、割と気に入ったのかな。
コミュ4「偽」
同じオーディションを受ける女の子を励ました後のコミュ。
樋口円香「らしくない」言葉で励ました後、シャニPに偽悪的な振る舞いをするのが円香らしい。
選択肢の一つでは「寒いのに薄着の衣装なんてありえない（意訳）」と言っていますが、多分これも言葉通りの意味じゃなくて、他人から値踏みされるのに身を守る手段がないことを意味しているのかな、と思いました。
それとも『素の自分で勝負しようと思います』と言ってオーディションに臨んだ励ました女の子と、素を出したくないし自分の心を覗かれたくない自分との対比なのかな。どうなんだろう。
TrueEnd「銀」
このタイトルの「銀」だけあんまり良く分からないんですよね。「雄弁は銀、沈黙は金」から？
仕事とプライベートで関わりがあった放クラが商店街の人から人気になるのは分かるんですけど、シャニPまで商店街の人に人気あるのすごいですね……。人たらしと言い切ってしまってもいいと思います。
円香からの評価を「かいかぶりすぎ」「スーツを脱いだら、そんなにできた人間じゃないからさ」と返すのも謙虚でにくいですね。
ここからはもう私の妄想全開なんですけど『スーツを脱いだら、そんなにできた人間じゃないからさ』っていう言葉は「スーツを着ている間（プロデューサーという立場でいる間）はプロデューサーとして適切な振舞い（仮面とかペルソナ）をしている」とも取れる訳で、円香は「相手はズケズケと自分に踏み込んでくるのに、自分にはプロデューサーの仮面をかぶって一切本心を見せないのが気に入らない」って思ったんじゃないのかな。だからこその『折り目正しく』『美しい』スーツを『ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに』なんじゃないのかな、と思いました。
ただ「ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに」って言葉は願望であって、「引き裂いてやる（自発的）」じゃないんですよね。普段の言葉遣いや態度は割と攻撃的ですけど、最後の一線を踏み越えるのは自分じゃないところは優しさ故なのかな。
……それとも「本当はどれだけダメな人間であっても幻滅しないであげる」ってことだったりして。
正解が示されることはないんでしょうけど、感謝祭やGRADとか、次のpSSRで何かしら解釈（妄想）が深まるようなコミュが出てくれると嬉しいですね。
長々と妄想にお付き合いいただきましてありがとうございました。
